意外に大人しいね

卒業

シン:受かった
爆豪:当然だろ
爆豪:飯行くぞ
シン:おっけー


シン:お互いの親に挨拶するにあたってお互いの家に行き来するのって凄く合理的じゃないと思うんだ
爆豪:いきなり何言ってんだ
シン:勝己が良ければというか、勝己の親が気にしなければお互い家族ぐるみで飯食いに行こうぜって言う
シン:挨拶かねて
爆豪:今週土曜日なら
シン:お、いいね。うちの親も土曜日大丈夫
爆豪:どこいきゃいい
シン:〇×亭 https://---------
爆豪:辛いもんねえんだな
シン:残念ながら。かしこまり過ぎるのもあれだし、かと言って居酒屋とかファミレスみたいな場所は相応しくないし
シン:じゃあ予約しとくね
爆豪:おう


「あれ、卒業式来たんだ」
「てめぇの制服姿も見納めだからな」
「相澤先生のことだから合理的じゃないって授業突っ込みそうなもんだけど」
「そこまで合理性求めるほど非道じゃないよ」
「おっふ何故いる」
「教員だ、いるのは当然だろ」
「まったく落ちてた場所に戻してきなさい勝己」
「勝手についてきたんだ俺じゃねえ」
「最後の最後までいい度胸だな消谷」
「いたたたたた!頭握らないで!」
「……アンタら何でんな仲いいんだよ」
「嫉妬か爆豪」
「ちげえ!!…担任でもないのに目ぇかけてんのが気になったんだよ」
「…こいつの母親が俺の担任だったんだよ…その影響で、まあ他の生徒よりは話しちまってたかもな」
「そういえば心の両親プロヒーローだったな」
「母さんの方は元雄英教師だしね。オールマイトと同クラスだったらしいよ」
「「マジか」」
「まあオールマイトは私が旧友の子どもってのは知らんよ。それとなく確認してみたけど気付きすらしなかったし」
「あの人は贔屓すると目立つからな。知らん方がいい」
「あと一年、勝己をよろしくお願いします」
「勝手によろしくすんなや!」
「ああ、お前も、男で遊ぶなよ」
「男で…遊ぶ…」
「…爆豪、言葉の綾だ」
「不安ならいつでも連絡していいよ」
「だっれが不安になるかよ!」
「卒業したら気にすること何もないから彼女いますーって言いふらしてもいいよ。私も大学入ったら普通に言うと思うし」
「あれだけ隠してたのにいいのか?」
「大学入ったらやれ飲み会だの合コンだのありそうですからねー。理由に使うっていうと聞こえ悪いですけど、酒飲める年齢になったら色々面倒ごと増えそうですから」
「……飲まれんなよ」
「消谷なら飲まれるより相手を飲ませて放置しそうだな」
「最悪それで行こう。その時を楽しみにしてます先生」
「俺でやるな!」

「ああそうだ、はいこれあげる」
「あ?ネクタイ?」
「勝己が寂しくないように?」
「……仕方ねえからもらっといてやる」
「(そうだ、これツンデレって言うんだ、今更気付いた)」