タイトル未定
あいつがなにかしたか
「必ず、俺が刀を揮わせてやる」
何故なら俺は"持てるもの"であり
────あいつの本歌だから
主要人物
澄清 -山姥切長義
所属:監査部特命調査班→呪術課→呪具課→怪異対策課→管理課
特命調査「聚楽第」の第1回目で本丸配属にならなかった監査官。
号に関する山姥切国広への思いは他の同位体と同じ。しかしそれ以上に「写しが戦う姿」を見たかった個体。共に戦場をかけれたら、という思いで監査に向かうも担当本丸の判定は「不可」。本丸内の空気の悪さからそう長くは持たないだろうと見切りをつけていた。
政府に戻りそのまま政府所属の刀剣として力を貸すことになり、配属部署の希望を決めるにあたってひょんなことから「呪われた写し」こと識別名:蓮の山姥切国広の話を聞いた。
蓮を救うべく奔走。呪いそのものを理解できないかと呪術課へ、呪いを封じれないかと呪具課へ、人間に出来る呪いではないから人ならざる存在に違いないと怪異対策課へ。少しでも情報を得るために色んな人や刀剣と連絡先を交換しまくった。情報収集能力と多くの職員や刀剣と顔見知りになったことで、刀剣に関する部署のなかで最も強い権力と情報を持つ管理課に配属される。
澄清が自ら情報収集で同位体とコンタクトを取っているので、政府で顕現した同位体で澄清を知らないものはいない。腐れ縁の南泉や写しの国広もだいたいは澄清を知ってる。その過程で彼らが「呪われた写し」の話は知ったり知らなかったりとまちまち。
水月の協力によりある程度普通の生活を送れるようになった蓮の世話係を買って出る。
水月と同じ部署の南泉から「呪具の存在に気付かれたら水月が危ない」(=水月を殺すな/水月が死んだら蓮の呪具を作れなくなるのでまた幽閉するしかなくなる)と忠告を受けた。よって本来呪具を作成した水月を殺さないように、自分の方へ向かうようにするため自分が作ったと騙っている。
呪具の本来の作成者を知っているのはこの南泉と澄清、あとは水月本人のみ。しかし水月を知るものはなんとなく察している。澄清に作れるわけがないというより、あれだけのものを作れるのは水月しかいないだろうの方。
無事解決して蓮がまっとうな刀剣男士として生活できるまで回復しほっと一安心。その頃にはめちゃくちゃ好きになっていた。どこまでも他人を思う優しさと、他者のためなら自分を蔑ろにする様子に寄り添いたい大切にしたいの気持ち。
ただ月白の本丸で過ごす蓮の近況報告を聞けば聞くほどうまくいっているみたいだから身を引こうとする。「やたら嫉妬深い存在が周囲に嫉妬して殺していた」と月白から聞いたので、どちらかというと嫉妬深い自分が恋仲になるなど…。世話係をしていたといってもうまく優しく出来なくて素直に言葉をかけてやれなくて、きっと自分は嫌われてるだろうな、と思ってる。
管理課の情報の機密性を考えると本来であれば本丸配属はまずできない。だが澄清が作ったことになっている呪具やそれだけのものを作れる澄清の存在を危惧した一部の政府により監禁される(刀解で本霊に呪具に関する知識がいってしまうのを恐れて)。燐灰や呪具課により監禁自体は数日で済んだ。話を聞きつけた発言力のある審神者の1人のもとへ配属されそうになるも「戦力として扱われるなら、散々世話になったのに礼のひとつも出来ていない燐灰本丸がいい」の希望が通され燐灰本丸に配属される。既に同位体がいるが特に反発されることもなく本丸生活を送る。
蓮のことは幸せならそれで、と諦めモード。おや、燐灰本丸の国広がアップをはじめたようです…。
管理課
特命調査前に創設されたありとあらゆる情報が管理されている情報系部署。政府に所属する刀剣、本丸に関する情報、どの本丸にどの刀剣がどのくらいの強さで所属しているか、政府所属の刀剣の個体差や特化している能力は、などなど。全ては報告書をもとに管理されているので、正確性があるかは不明だが最も重要な情報を管理する部署であることは間違いない。
その正確性を強化するために強い権力を持つ。要するに「嘘つかずに本当のこと言おうね」というもの。調査課や監査部と連携して情報管理と統制をとっている。
蓮 -山姥切国広
所属:無所属
政府刀剣として顕現された山姥切国広。顕現数日後、突然「同じ空間にいるひとが破裂する」呪いにかかった。予定の変更を伝えに来た刀剣が蓮の部屋に入った瞬間破裂して破壊。驚き誰か呼ばなければと慌てて部屋から出たら出会う人間や刀剣がかたっぱしから破裂して死んでいく。もしかして自分のせい?一度部屋に戻る。
その後も何人もの犠牲を出しながらなにかに呪われたせいではと判断される。同じ空間にいるだけで発動するので刀解もできない。顕現をといたらどうだろうとするも何故か出来ない。紙や端末を使って別の一室に誘導され、何重ものロックの先に完全防音の部屋に幽閉される。本刃は自分のせいでひとが死んだことに自責の念に駆られ何度も自刃を試みた。しかし自刃もできない。なんでどうしてと発狂し、やがてどうしようもないと虚ろな生活を送る。
食事も嫌になり食べなくなったが水だけは飲んでいるのは喉の乾きだけは耐えられなかったから。
広い一室でひとり刀をふるっている。それをしないと自分がなにか分からなくなりそうだった。
政府側は何もせず放置したわけではない
通話を試みれば電話をかけた相手の頭が破裂する。手紙を送れば蓮が読んだ瞬間に書いた相手が血を吐き死んでいく。蓮の声や書いた文字を認識すれば認識したひとが同様に死んでいく。あまりに強力な呪いに交流の一切ができなかった。人間で試すわけにも行かないので協力を申し出てくれた刀剣男士(堀川派を筆頭)でどうにか解呪できないか、交流できないか色々試しまくっていた。
その試行錯誤の末に出た結論が「関わらないことが最善」だった。物品の申請や転送での犠牲がなかったのは救い。
真実
13王のひとり「嫉妬王」の思念体に気に入られてしまっていた(13王は血界戦線に出てくる人智を超えた存在。嫉妬王はオリジナルの存在で原作には出て来ない)。呪われたわけではなく、嫉妬王に気に入られたが故に嫉妬王の思念体が蓮に対する生き物の存在に嫉妬しまくって殺していた。嫉妬王が認知した相手を殺すので通話や手紙はアウト。物に対する嫉妬がかろうじてなかったのは蓮の本体が刀で物だからというのもおそらくある。
思念体だからここまでの被害で済んだようなもの。本人がいたらそれこそ日本沈没だったかもしれない。
その後
月白により呪いから開放され、月白本丸でリハビリしつつ本来の刀剣男士として刀を揮えるようになった。このまま月白本丸に配属か、あるいは政府へ戻るかの選択肢で澄清が別の本丸に配属されたことを知る。
確かに澄清は言葉がきついところはあったが、それ以上に行動や態度から優しさが滲み出ていたし自分のために随分無茶してきたことを政府の堀川や燭台切から聞いている。まあ、好きになるよね、うんうん。
でも澄清は俺なんか…とネガティブしてたらどっかの本丸の極めた同位体(燐灰本丸の国広)に拉致られる。予期せぬ澄清との再会、ぶつけ合う本心、行き着く先は~𝐻𝑎𝑝𝑝𝑦 𝐸𝑛𝑑~
呪具の真実を聞いて燐灰にも感謝。悩みに悩んだ末、月白の言葉で燐灰本丸へ行くことにする。極めの同位体に「はわわ~」と幼女が出る。
関係者
水月 →燐灰
本編開始時点で23歳。【とある審神者のお悩み相談室】の主人公。
澄清からの頼みで呪具を開発していた元政府職員、当時は水月と名乗っていた。澄清が呪具の作成者を騙っていることを知らない。審神者になるにあたり名前を燐灰に変更したのは澄清から提案を受けたから。「呪具開発に長けていると他の審神者に知られたら厄介なことになるかもしれない。水月の名はその手の人間の中で有名になってしまってるから」と言われた。実際は蓮の呪いを少しでも遠ざけるために澄清が言いくるめただけだが、乗っ取りだなんだの話を度々聞いていたので素直に従った。
最終的に解決したのは月白だしお礼したいなら月白では?一緒に暮らすなら澄清が月白の方行ったらええんちゃう?と思ってた。うちがいいならそれはそれで構わないよ。恋愛上級者沢山いるから、みんなを頼るといい。……え?相談がある?あ、はい。
月白
登場時点で21歳。
本編の終盤に出てくる審神者。転生・トリップではない純正の審神者。
同じ県の出身である竜胆(【トリさにを眺める転さに】の主人公)のことを一方的に知っている。とても尊敬、会ったらサインほしい。
のんびりやさんのマイペース。悪意に鈍感でポジティブの塊。三日月宗近が「俺がしっかりしないと」と思うほどにゆるゆると生きている。考えなしのお花畑ではなく、審神者としての職務はきちんと熟し采配も慎重かつ大胆な戦略で切り拓いている。審神者としての能力は良いが、日常生活となるととたんに目が離せない性格。もんしろちょうを追いかけて迷子になる感じのマイペース。
幼少期に地元の正一位の神に気に入られた。正真正銘神様のお気に入り。神格の高い神に気に入られた影響か、霊力や穢れ、瘴気や神気など通常見えないものも視ることができる。
呪いや人ならざる存在からの害にとても強く大抵は神の加護で消される。呪い返しだとか呪った人間が消えるという意味ではなく、呪いそのものが打ち消される。ただし人ならざる存在からの害であれば、場合によっては相手が消える。
悪意や害がなければ反撃をくらわないようで、度々別の神の神域に招待(というなのプチ神隠し)される。ただ「帰るね」と言ったらちゃんと帰してくれる優しい神ばかりだったので表沙汰になったことがなかった。本人も隠されていると気づいていない。
養成学校にいた時分から「高位の神に気に入られてる候補生がいる」と養成学校や政府の刀剣男士の中で有名だった。政府内の加州や山姥切国広など所謂初期刀組の刀剣達が「彼女の初期刀は荷が重すぎる」と零したことを理由に、刀剣達の中で神格が一番高い三日月が初期刀として渡された。担当の職員もベテランが割り当てられる優遇っぷり。随分優遇されていることには正直不満を抱いている。ただ「神に気に入られるってこういうことなのかぁ」と受け入れてはいる。優遇されているからにはしっかり働こうと意欲的。率先して政府の手伝いもしている。
初期刀が三日月であることに一部不満を抱いた審神者もいたが、その刀剣が「バックにとんでもない神がいるから、触らぬ神に祟りなし」の言葉で行動を起こしたものはいない。
シール交換でお迎えした山姥切長義から「呪われた写し」の話を聞く。解決できるかは分からないが何かしら手助けできるかもと蓮に会いに行く。
蓮と対面してついているのがなにやら面倒そうな存在だと気付く。周囲に被害をもたらすなら、自分に意識を向ければ神の加護で解決できないかな、と安直に考えた。
13王の思念だけとは言え莫大な力を有した存在なので、最終的に加護どころかこちらの神の思念もやってきて嫉妬王を追い返してくれた。次にうちの気に入りに手を出したら消すからなみたいな忠告があったかもしれない。
数年単位で触れることすら出来なかったため、リハビリが必要ということで蓮を保護刀剣として預かった。
このまま配属か政府へ戻るか、にあたりどこかの本丸の極め国広から「蓮にあわせたいやつがいるので連れて行っていいか」と聞かれる。多分大丈夫かな~と許可したら、戻ってきた蓮から政府にいた頃世話になっていたという澄清と恋仲になれた報告をもらう。
世話になった澄清、陰ながら支えてくれた燐灰に恩返ししたい一方、助けてくれた月白や良くしてくれたこの本丸への恩返しもしたくて、と悩んでる蓮に「大好きな人と一緒にいたほうがきっともっと幸せになれるよ」「君が幸せになることが、私や本丸への最大の恩返しだよ」と背中を押した。
山姥切長義-月白本丸
シール交換で月白の本丸に来て、事務能力の高さからずっと近侍を勤めている。本丸に写しいないし政府時代の経験もないし(本丸で初顕現)で山姥切国広に対する思いが同位体に比べ極めて薄い。みんな大変そうだな、って思ってる。
写しどころか腐れ縁の南泉もいないので、余計に穏やかさが際立つ個体。主の性格も引き継いでいるようでのんびりやさん。
「政府経験のない山姥切長義」の物珍しさに声をかけてきた同位体から「呪われた写し」の話を聞いた。なんとなしに主に話した。
保護している間の写しのことは「写しくん」と偽物呼びはしてなかった。本丸内では自分が山姥切だし特に嫌う理由もなかったので、山姥切長義の写しへの態度としてはかなり優しくしていた。ただあんまり構うと澄清から文句言われるのでほどほどに、というかそもそも近侍で割りと忙しいので他の刀剣に比べるとそこまで構ってはない。