愛する我が祖国の為

設定

特務公安省

 警察とヒーローの橋渡し的組織。ヒーロー公安委員会を管理する組織でもある。国内に存在する個性の管理も行っており、更に個性の研究なども行っている。上層部は警察とヒーローの両方の資格を持っていなければならず、出世は非常に狭き門となっている。
 ヒーロー公安委員会がプロヒーローやヒーロー資格を管理しているが、省としては所謂ヒーロー科の存在する学校、サポート会社も含め管理している。言わば“個性”に纏わるもの 全てを管理・統括している組織。
 幹部は届け出の出された個性と国内のヒーローとその個性、活動場所など仔細全てを把握していなければならない。日本における全ての個性やヒーローを把握していること、たった一言でヒーローをヴィランに貶められるほどの発言力があることからヴィランに狙われやすい。故に「個性が無くともヴィランを圧倒できるほどの身体能力、それすらさせない明晰な頭脳」を求められる。幹部になる絶対条件は「警視正であること」「プロヒーローの資格を所持」「ヴィランとの戦闘経験あり」「メディアに一度も出ていない」の4つ。幹部は10人おり、事実上の日本TOP10。「メディアに一度も出ていない」という点をクリアしていれば個性“狙撃”の赤井秀一、個性“トリプルフェイス”の降谷零がTOP10入りしていただろうと省内では囁かれている。
 「個性を武として用いない」警察、「逮捕権を持たず個性を武として用い警察に協力する」ヒーロー、その両方「個性を武として用い逮捕権を持つ」のが特務公安省の上層部。プロヒーローより権力は遥かに強いが、捜査権・逮捕権や事件の指揮権は状況に応じて警察とどっこいな立場。つまりつよい。

個性管理局個性管理課(通称:ブレイン)

 特務公安省の中にある課の1つ。この中でも調査部は個性の使用が正当なものであるか、活動に沿っているかという極秘調査をすることがあり、ヒーロー若しくは事務員と成り済まし事務所に潜入調査することがある。同じように、ヒーローを目指す学生に対して正しく指導が出来ているか、カリキュラムや学校設備に不備はないか、生徒の将来に不当になり得るハラスメントが行われていないかの極秘調査をするため学校への潜入調査をすることもある。潜入捜査を円滑に行うため、時として協力者を作ることがある。
 サポート部はサポートアイテムの認可、開発の許可等サポートアイテムに関わる部署。特許庁と連携をすることが多い。開発したアイテムはここでOKが出ないと使用できない。省で一番人数が多いが、膨大な量のサポートアイテムの確認、開発予定のアイテムや開発にあたっての環境確認等仕事量が半端なく、全員もれなく徹夜で死にそうになっていることから「屍クラブ」と呼ばれている。
 課長は橘夕。部下に赤井、降谷、諸伏景光(個性“賞賛”)、風見裕也(個性“風読み”)、工藤新一(個性“カメラアイ”)がいる。局長は個性全把握はできているが足の負傷によりTOP10に入っていない。

個性公正委員会(通称:ジャッジ)

 法務省・防衛省・警察庁・外務省・特務公安省の幹部で構成されている委員会。個性の在り方、ヒーローの在り方を定め、国外で活躍したヒーローの受け入れや国外での活動を望むヒーローの許可等を行う。各省庁から3名の代表幹部、合計15名で構成されている。彼らの一言でヒーローは資格を剥奪されたり、ヴィランがヒーローとなることもできるくらい絶対的権力を持っている。

備考

 オールマイトの活動制限については一部のプロヒーローは知っているが、ヒーロー公安委員会含め上層部は一切知られていない情報。だが5年前のあるヴィランとの戦いをメディアに出すなというオールマイトの申告から「ヒーローとしての活動に限界が生じてきているのではないか」と疑っている。それが真実であり引退する意思が無ければ免許剥奪も辞さない。「いつ発作が起きるか分からない医者に手術させるのか」というような理由。

夢主

橘夕 たちばなゆう

 年齢:26 個性:実現 ヒーロー名:リアライザー
 転生でもなく根っからのヒロアカ世界の人間。両親がある省庁の官僚でこちらの世界のことは子供のころから知っていた。私立高校のヒーロー科卒業後2年間ヒーローとして活動後警察学校へ入校。国家公務員採用試験をパスしたキャリア組。個性が無くともチート的存在。座右の銘は「なるようになる」。仕事への心構えは「それが愛する日本の為になるならば」何でもやる。メディアには一切出ていないが、ヒーロー活動を2年していたこともありヒーロー界や警察関係者ではそこそこ知名度がある。6年程姿を見ないことから死亡説が出ている。
 特務公安省の幹部の1人。肩書は38文字で、“特務公安省個性管理局副局長兼個性管理課課長兼個性公務公安省代表幹部”と長い。22歳で入省、たった1年でその立場まで上り詰めた。立場から分かる通り、日本国内のヒーローや個性を余すことなく把握している。歩く個性辞書、歩くヒーロー辞書。海外の個性事情やヒーロー事情なども詳しい。省は異なるが両親も祖父母の官僚で権力一家の出生。親の七光りやコネを囁かれることもなく実力を知らしめた。親は後を継がせたり官僚にしたりするつもりはなく自由奔放にさせた結果がこれなので、「血は争えない」と思っている。立場や権力家族である都合上、結婚するのは難しいだろうと心配し見合いを企てている。家柄故に幼い頃から狙われることが多く、料理に毒を混ぜられた経験があることから他人の手料理は基本食べられない。目の前で作られたものなら何とか食べられるが、どんなに信頼している人間相手でも自分の見ていないところで作られたものを食べることにかなりの抵抗がある。省に入り幹部入りを噂されたころはもっと酷く拒食症になっていたが、幼馴染にですら悟らせないよう凄し回復した。
 童顔チビ。未だに年齢確認されるくらい若い見た目をしている。またその雰囲気も「まるで小学生」から「まさしくその立場相応」まで切り替えられる。潜入捜査をするような立場ではないが、生徒として潜入できる調査員が極めて少ないことから、雄英ヒーロー科への潜入調査の任務に就く。今回の潜入調査内容は、「平和の象徴オールマイトが突然教師として活動することになった経緯及びヒーロー活動の継続が可能かどうかの調査」「5年前オールマイトが仕留めたヴィラン“オール・フォー・ワン”の行方捜査」の2つ。教員ではなく生徒として潜入したのは、教師活動を始める情報を掴んだ時に「オールマイトが子供を贔屓しているらしい」という情報を入手したことから。オールマイトが贔屓している子供なら母校である雄英ヒーロー科を目指すだろうという考えの元、生徒として潜入。要はオールマイトとオール・フォー・ワンが潜入理由。
 個性「実現」は想像したものを具現化・実体化する個性。想像力次第で何でも実現できるので超チート個性。つまるところ、爆豪の爆発や轟の氷・炎も使える。実現中は想像に頭を使うので、使用しすぎたり高度な使い方をしたりすると頭痛と発熱の症状がある。が軟な鍛え方をしていないので倒れることは基本無い。

轍錬 わだちれん

 個性:圧力波 ヒーロー名:マルチウェイバー
 橘夕が潜入で使用している偽名と騙っている個性。超ゲーマーで常時寝不足、基本聞き役だが思ったことは割とすぐ口や顔に出るというキャラ。超ゲーマーで常時寝不足というのは、橘の仕事が多忙故に睡眠不足で隈が隠せない故の言い訳。思ったことは割とすぐ口や顔に出るタイプにすることで隠し事ができないと印象付ける目的がある。身体能力・座学は中の下としている。ゲーマー故に戦略は他より秀でて見えるが、「なんとかなるっしょ!」精神で今一歩足りない、を演じている。
 個性「圧力波」は、音波・電磁波・衝撃波を自在に操ることができる。
音波…ギャングオルカの様に音波で相手の脳を揺さぶれ、また反射で視界が悪くても周囲や閉塞空間の状況が分かる。耳郎や障子の様に聞き取ることもできる。但し何の音かは分かっても2人の様に会話を聞くことは出来ないとしている。使い過ぎると耳鳴りが止まらず頭痛がする。
 電磁波…上鳴の様な電気を操るのではなく、電波や光を操る。電気は操れない代わりに電気の方向を変えることはできるので上鳴の攻撃を防ぐことができる。上手く光を操ると葉隠の様に姿を隠すことも可能。使い過ぎると体内の水分が熱を持ち発熱する。一番扱いが上手い。
 衝撃波…圧縮した空気を放つことができる。吹き飛ばしたり自身を宙に浮かせたりできる。使い過ぎると圧迫感による痛みが生じる。
 個性の詳細は上記の通りにしておいている。言葉にするとかなり強いが、目立つのを避けるため「強いのに頭が残念なせいで宝の持ち腐れ」を演じている。上鳴と似たようなポジション。

コナンキャラ

 赤井・降谷・諸伏・風見・工藤は前世の記憶を持っており、更に前世と今世が同じ世界でも似て非なる異世界であることを理解している。前世を思い出したのはそれぞれ違う時期だが、こっそり他にも仲間がいないか調べている。警察に入った理由の1つがそれ。橘に対しても実は自身と同じ転生者若しくは前世持ち故の能力だと思っていた。橘に「探し物は見つかりそうかい?」と時折聞かれる。
 風見は上司として分ける為、工藤はそもそも年下の為、橘へは敬語。他3人は当人が気にしていないこともありタメ口。

赤井秀一

年齢:32 個性:狙撃 ヒーロー名:シルバーブレッド
 特務公安省個性管理局個性管理課所属、橘の直属の部下。
 雄英ヒーロー科卒業。ミッドナイト・イレイザーヘッド・プレゼントマイクの先輩。ヒーローとしての活動が自身に合わないと悟り、ヒーロー資格は取るも警察官になる。元々は警察庁にいたが、橘による引き抜きで部下になった。年下上司だがその頭脳・身体能力には舌を巻いている。
 個性「狙撃」は、スナイプのホーミングの上位互換。視野角度の間であればどれだけ遠くにいようと間に障害物があろうと対象を狙い撃つことができる。但し銃以外では使えない個性(ダーツなどでは出来ない)

降谷零

 年齢:30 個性:打消し ヒーロー名:ゼロ
 特務公安省個性管理局個性管理課所属、橘の直属の部下。
 雄英ヒーロー科卒業。イレイザーヘッド・プレゼントマイクと同級。諸伏景光とは幼馴染で高校もクラスも一緒。ヒーローとして表立って動くよりやはり陰で動く方が性に合っていると、警察官を目指す。諸伏は「やっぱりな、ゼロらしい」と言ったが首席卒業の果ての進路に、相澤と山田から散々批判され卒業以来疎遠になる。自分の行動について反省も後悔もしていないが、2人との関係を改善したいとは思っている。橘の引き抜きで部下になる。年下上司だが「お前本当に人間か?」と思うほどの実力に尊敬の念。
 個性「打消し」は、自身に掛かる個性を打ち消すことができる個性。イレイザーヘッドの抹消、プレゼント・マイクのヴォイス、ミッドナイトの眠り香等を無効にできる。爆豪の爆発や轟の半冷半燃、八百万の創造なども個性による爆発・氷・炎・創造であるため無効化できる。氷や創造のような物理的なものは降谷に触れた瞬間砕け散る。使用中は眼が赤くなる。目を閉じたら解除といったものはない。

諸伏景光

 年齢:30 個性:戦意喪失 ヒーロー名:ヒロ
 特務公安省個性管理局個性管理課所属、橘の直属の部下。
 雄英ヒーロー科卒業。イレイザーヘッド・プレゼントマイクと同級。降谷零とは幼馴染で高校もクラスも一緒。卒業後サイドキックとしてヒーロー活動を2年程していたが、何か違うと心がモヤモヤ。結局サイドキックを止め警察官になる。橘の引き抜きで部下になった。年下上司に「ゼロもこんな風に思われてたんだろうなぁ…」と少し重ねている。
 個性「戦意喪失」は、相手の戦意を喪失させる個性。掛けられた人間は戦う意欲が無くなるだけでなく危害を加える気力がなくなる。深層心理にかかる洗脳型。「戦わなければならない」という意識はあっても、何故か攻撃ができないというもの。使用中は眼が赤くなる。目を閉じたら解除と言ったものはない。

風見裕也

 年齢:31 個性:風読み ヒーロー名:ノーア
 特務公安省個性管理局個性管理課所属、橘の直属の部下。
 橘とは幼馴染。ヒーローではなく警察官を目指していたが、橘に「ヒーロー資格とっとけや」と言われとりあえずとることにした。やるからには最高峰で!と当時中学生のテンションに引かれ雄英ヒーロー科へ入学。ミッドナイトと同級。一つ上に赤井、下に降谷と諸伏で頭を抱えつつも出会えたことに喜びを感じている。橘の部下に一番になり、続々と赤井達が幼馴染により引き抜かれる光景に「まあだろうな」と思う反面、幼馴染の見る目を誇らしくそして恐ろしいと思っている。
 個性「風読み」は風から情報を読み取る個性。テレビの天気予報より正確な天気予報もお手の物。集中すれば風が来た方向で起きていることや会話までも読み取ることができる。ただし無風空間であれば無個性も同然。

工藤新一

 年齢:25 個性:カメラアイ ヒーロー名:シャーロック・ホームズ
 特務公安省個性管理局個性管理課所属、橘の直属の部下。
 高校時代をイギリスで過ごす。ヒーローと言う立場なら事件解決に表立って動けるとヒーロー資格を取得。日本に戻り降谷達と邂逅。言いくるめられ警察官の道に進んだが、気付けば橘の引き抜きで部下に。橘を見て「赤井さんも降谷さんも人間やめてるって前は思ってたけど、あれってまだ人間だったんだな」と感想を持つ。
 個性「カメラアイ」は一度見たものは忘れない個性。写真のように見た景色の切り抜いて思い出すこともできれば、映像として思い出すこともできる。個性を使用している時は思い出している映像が目に写る。サポートアイテムを使用するとプロジェクターの様に映し出すことが可能。イレイザーヘッド同様、目を開けている間だけ使用できるのでドライアイ状態。目薬必須。