成り主歌仙に四苦八苦
ゲーム脳でうまくいくと思うなよ!
……と言いたいけど言えない、くっ…
ざっくりとした内容
元とうらぶユーザーの転生主は養成学校上がりの新米審神者。自分の生活が少しだらしない自覚があるからこそ、きちんと叱ってくれそうな歌仙を初期刀に選ぶ。
なんだか随分張り切ってる歌仙に「初期刀って責任感強いんだなぁ」と言われるがまま。それが自分の首を絞めるとはつゆ知らず。
元とうらぶユーザーが成り代わった歌仙と知り「ゲームじゃねえぞ!」と言いたいが言えない転生主と、歌仙のアクティブ具合に仲間たちが四苦八苦する話。
歌仙兼定
ありきたりな「トラック!事故!目が覚めたら口上述べてた!」な元とうらぶユーザーが成り代わった。二次創作で見たやつ!とめちゃめちゃ張り切ってる。
呼ばれ方:歌仙、初期刀殿
主
審神者名:
山姥切のことは人前では「君」と呼んでいる。山姥切と呼ぶと歌仙が目くじら立て、まんば呼びは歌仙に従ったみたいでなんかなぁ…と結局呼べず。ただ秘密部屋では「あんたに国広って呼ばれるのは悪くない」とデレを頂いたので国広と読んでる。
和泉守兼定ファンクラブこといずみんファンクラブ会員第1号。
霊力・結界術・浄化などの通常スキルは平々凡々。ただ己の欲を満たす為に必要な技術は熱中して習得するので途端に飛び抜けた能力を持つ。
例:事務仕事が面倒くさいのでプログラムで自動化ツール作成。憧れの秘密基地作成のため認識阻害の術と防音特化の結界術。秘密基地は最終的に空間を作り出すところから手を出したので、実質本丸のような空間を自力で作れてしまうヤバさ。
そんな無駄に高等な技術により主が許可した者しか入れない秘密部屋がある。入るためには鍵が必要で、鍵があればどの部屋からでもその部屋に行けるとんでもないもの。一応作った予備は、鳴き声が「ヒトリニナリタイ……」になりつつあった国広にあげた。
「僕たち刀を大事に思うなら」から始まるああしろこうしろに参ってる。でも否定したり言われたことをしなかったりしたら大事に思ってないみたいで腹立たしいから結局言われたとおりにしてしまう。
お金の管理は苦手。運営費や給料、今の貯金を聞かれ「まあ初期刀だし」とまだ成り代わりと気付いていない時にあれこれ答えてたら、自分の給料の使い道にまで指示を受ける。運営費についてはいいけど自分の金くらい好きに使いたい…。「お守りは買わないとだめだ。僕たちが大事ならね」と極めのお守り買わされる。おかげで学生時代に必死こいて貯めたバイト代が底をつきた。
奨学生でもなくどちらかというと家が裕福な部類だったので借金系はない。だからこそ入ってくるお金で払わないといけないのが個人のスマホ代くらいだった。刀剣全員にスマホを渡すかどうかは審神者次第だが、歌仙は当然全員に渡すよう指示。本丸所属刀剣男士向けのセット割があるとはいえ、創設して間もないこの本丸ではスマホ代を払うのもカツカツ。
「刀剣達の生活を充足させることが、僕たち刀剣を大切にしてくれてる証にもなるんだ」の言葉で毎月の給料削ってあれこれ払ってる。自分の給料すら握られてマジで辛い。
歌仙にバレないよう副業しようと考えてる。
山姥切国広
ひとりが大好きな放置して欲しい系の山姥切国広。顕現直後に歌仙から「山姥切問題にならないように切国とか国広って呼ぶようにしよう。堀川くんもいるから切国かな、山国とかもあるみたいだけどどう?僕としてはまんばって呼びたいんだけど」と言われなんだこいつ状態。山姥切問題?本歌との呼び分けということか…所詮写しなど…とスーパー卑屈を口にすれば「写しとか関係なく今ここに来た君が大切だ。ほら、主も」と本歌の話の直後に言われなんだこいつセカンド。主が歌仙に「えー…まじかこいつ」みたいな目を向けてたのでなんか苦労してそうだなと他人事。兄弟の名が出たからすでにいると思いきやいなかったので尚謎。
めちゃくちゃ歌仙に絡まれて辟易。ひとりになりたい、静かな場所どこ、好きなだけ物思いに耽けたい、俺の布とるな!代わりの布だと?あっちのほうが落ち着くのに…ぐすん。
「主なんだから写しであってもなくても君が大事だって伝えないとダメだよ。もっと会話してコミュニケーション取らないと」と歌仙が主に言っているのを偶然聞いてしまう。主にもちょっかいかけられたらいよいよ逃げ場が…!と身構えていたら「あー…この部屋、私の許可無いと入れんから、まあ、ひとりになりたいとき使いなよ」とめっちゃいい秘密部屋への鍵をもらった。試しにその部屋にいたらマジで誰も入ってこないし声かけられない。ひとりになれる場所!主の事誤解してた、ありがとう主。
なんなら好きなタイミングで好きなだけひとりになれるよう敢えて近侍にしてくれた。真の自由はここにある、フォーエバーフリーダム、ラブ。思わず主に抱きついた。一生ついてくぞ!!
歌仙が嫌いとかではなく純粋にただただ苦手。
いずみんファンクラブ会員第2号。
主への印象は何を考えてるか分からなそうで分かりやすい人。口にこそ出さないが顔に如実に表れている。ただ采配に関してはよく分からなかった。歌仙が指揮を取ってるので、采配がとてつもなく悪いのかなと思ってた。
和泉守と主の会話で、主が色々試そうとしていたことを知る。なんなら秘密部屋の片隅にあった「没」と書かれた段箱の中に編成案や作戦などなどが書かれた紙を見つける。赤ペンで「~~~だから駄目by歌仙」と殴り書きで、しかし主の字で書かれていた。赤ペンの内容は確かに正論だったけど殴り書かれた筆跡が悔しさを醸し出していて「主…頑張ってるんだな…」と見方を変える。
呼ばれ方:歌仙→まんば、主→君、他→まんば(歌仙がいる前)、山姥切(歌仙がいないところ)、秘密部屋組→国広(秘密部屋でのみ)
和泉守兼定
2代目ってこんな感じ…だったのか……と驚きを隠せない11か12代目の兼定こと兼さん。
「なんつーか、主の指揮ってより、之定の指揮って感じなんだよなぁ…俺は主の刀剣であって之定の刀剣じゃねえんだが…」と之定の指揮に不満。指揮は優れているので文句言えないし口で勝てた試しがないのでますます募る。
「之定の言ってることは正しいかもしれねえ。でも、主の考えが間違ってるとも思わねえ。たとえ主の采配に過ちがあったとしても、それで折れたとしても俺は文句はない。主が俺を信じてくれたからの采配だろうし、期待に答えられなかった悔しさは遺っても、主を恨んだり糾弾したりなんて絶対しねえ。折れない采配を心掛けても絶対なんてありゃしないんだ。それに、俺が折れた結果主が何かを得ることが出来たなら、そしてそれを活かせるのなら、決して無駄な死じゃないからな。ま、俺はそう簡単に折れねえけど」と主に言った。主と偶然聞いていた国広からしばらく御飯のおかずを献上される。
あれだけ歌仙が指揮を取ってるのはよっぽど主の采が悪いんだろうとはじめは思っていた。たまたま歌仙に作戦や編成の提案をしているのを耳にする。そこまで悪い案でもなかったが歌仙から論破されなかったことに。歌仙が去った後、作戦が書かれているであろう紙を衝動的にぐしゃぐしゃにして、しかしため息の後に引き伸ばして歌仙に言われたことを赤ペンで書いてたのを見た。先の言葉(「之定の言ってることは~」)はその後に主にかけたもの。
歌仙に正論で叩きのめされている主をよく見かける。その度にちょっといいお菓子やお茶で励ましてる。へこたれない主には好印象。
呼ばれ方:歌仙→兼定、他→和泉守、秘密部屋組→いずみん(秘密部屋でのみ)
大倶利伽羅
安心安全安定の馴れ合わない系ひとり大好き一匹龍。馴れ合わないとめっちゃ言ってるし態度でも伝えてるのに歌仙に構われまくる。本丸にいるほうが赤疲労。練度差で歌仙と出陣することは、歌仙の采配やら計画なら当分ないだろうからいっそ出陣か遠征してたい。
先に来ている1人大好き刀剣はなんであんなストレス溜まってないんだ…と試しに聞いてみた。「まあ、あんたなら大丈夫か…」と秘密部屋教えてもらう。何だそれ羨ましい。俺も俺も!とばかりに主に特攻。実際には「おい、近侍にしろ」だけ。説明も面倒くさいなと思ったら何かを察したのかスッと鍵渡してくれた。口に出さなくても分かってくれる主。あんたのことちょっと誤解してた。秘密部屋悪くないし、まああんたの手伝いくらいならしてやらんこともない。一応近侍になったので近侍の仕事くらいするかと思ったら事務仕事マジでやることなかった。自動化?よく分からんがあんた凄いんだな。
ひとりになりたい=静かにしてたいとか昼寝したいとかなので、静かにしてる山姥切なら同じ空間にいても大丈夫。
将としての才能がないから初期刀が音頭をとってるんだろうなと、主に恵まれなかったと最初は思っていた。ある日の明け方ちょっと早く目が覚めて、そういえば秘密部屋に忘れ物をしてたと取りに行ったら私室にいるはずの主が寝ててびっくり。小難しい兵法の本で役立てそうなものをまとめたもの、他の本丸の情報を元に考えたらしい運営のあれこれ、検非違使対策の呪具やら術やら、その他もろもろ書き連ねた紙が散らばっていた。机に頭乗せていかにも勉強中に寝落ちたんだ様子。
書かれてた内容から頭はどちらかというと良い方だと気付く。これならあそこまで初期刀があれこれ言わなくてもいいのでは。なんて後で国広に言うと「歌仙に正論で突き返されているらしい」「俺も決して悪い采じゃないと思うんだがな…」と主すらも歌仙に苦戦してるとようやく気づく。
注意して見てみれば確かに歌仙に頑張って物申しては却下される姿を見かけるようになる。これじゃ誰の本丸なんだかな。
呼ばれ方:大倶利伽羅、主・国広→加羅(秘密部屋でのみ)
鍛刀ズ
歌仙から贔屓されており「大事な懐刀」「いざとなったら主を守れるのは短刀」「今は弱くとも必ず強くなれる敵に回してはいけない存在」と持ち上げられているので歌仙に対して悪い感情は無い。主が口下手なので歌仙が「短刀と遊べ」と言ってるのは彼なりの背中の押し方なのかな、と思ってる。ただ頻度が高すぎて主自身の自分の時間はあるのかな?と心配。
ちゃんと主が自分たちを大切にしてくれてるのは分かってる。でなければ怪我した日の夜にこっそり様子見に来ないよね!不器用な優しさにほっこり。
顕現順
第1部隊:歌仙兼定(初期刀)、薬研(初鍛刀)、乱(鍛刀は3番目)、小夜(鍛刀は4番目)、山姥切国広(鍛刀は2番目)、和泉守
第2部隊:大倶利伽羅、太郎太刀、前田、五虎退、御手杵、骨喰